ベランダ畑、時々山から

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zoom RSS 立体視の撮り方 (手持ちカメラでね)

<<   作成日時 : 2009/11/15 11:50   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 15 / コメント 4

 Q造さんから立体視写真の撮り方のお題をいただきました。

 コメントにも書きましたが、カメラをずらして撮るということになります。

 我々が普段ものを立体に視ているのも、左右の眼で見た絵を脳の中で合成しているからですね。

 眼が離れているので左右の眼で見た画像はそれぞれ見え方が違うわけですね。

 これを視差といいますね。

 眼と眼の距離を基線長。

 いわば三角測量を常にやっているようなもんです。



 さて、立体視の写真も同じこと。


 対象に対して、基線長をとった2か所からの画像が得られれば良いわけです。

 立体視をするには、対象までの距離の1/100の基線長を撮るのがよいといわれています。

 
 山の立体視を撮る場合には、基線長をなるべく平坦に移動できる範囲で見つけられるとよいわけです。

 たとえば蝶ヶ岳。なだらかな稜線で、眼前に槍穂高連峰!

 蝶ヶ岳から槍の穂先を立体視することを考えてみましょう。


 蝶ヶ岳の山頂稜線から槍の穂先までは約10km。

 なので、100m程度の基線長をとって、撮影するといい具合の立体視写真が撮れるはずです。

 @とAの位置で撮影!

画像



 カシミール3Dでシミュレーション。

 上図の@左側から撮った画像と、A右側から撮った画像を上下に並べてみました。

画像



 視差があるので、微妙に画像に違いがあるのがわかるでしょうか。

 さて、立体視をしてみましょう。裸眼平行立体視です。

 左の眼で左の画像、右の眼で右の画像を見るわけです。

 槍の穂先の赤●が重なるように・・・


画像



 どうでしょう。立体視ができたでしょうか。


 実際に蝶ヶ岳から槍ヶ岳を撮ったのが下の写真です。

画像



 立体視の写真を撮っても、なかなか立体視ができない場合があります。

 ちょっとしたコツが分かれば、なんでも立体視したくなっちゃいます。


 裸眼立体視の練習をしてみましょう。

 両手の人差し指を眼の前に持ってきます。

 左の指は左に眼の前に、右の指は右の眼の前に。

画像



 このまま、指よりももっと向こうを見るようにしてください。

 指先が眼の前の中央で重なって"ウィンナ・ソーセージ”のように見えるでしょう。

 このときピントは指よりも向こう側。指先は若干ぼけて見えますね。

画像



 視点はそのままで、ピントを手前の指先に合わせてみます。これが慣れないと難しい。

 でもできます。

 ほーら、指先の"ウィンナ・ソーセージ”がはっきりと見えますね。

画像



 これが裸眼平行立体視の極意です。この"ウィンナ・ソーセージ”が立体視像なんですね。


 どうです。


 では、練習してみましょう。

 特長ある形が重なるように、"ウィンナ・ソーセージ”を意識して左右の画像を重ねてみてください。

 画像の中央に何か衝立をしてみるのも良いかもしれません。


 富士山の山頂火口。

画像



 涸沢岳からの北穂、槍ヶ岳。

画像



 かなとこ雲。

画像




 今までもいくつも飛行機からの立体視写真を載せてきました。

 飛行機からの立体視写真の撮影は結構簡単です。

 飛行機は巡航速度800km/h〜900km/hで高度約10,000mを飛びますね。

 眼下の山は3000mとすると、対象までの距離は約7000m。

 真下は見えないので、斜めに眺めることになります。ですから対象までの距離を15kmから20kmとしてみましょう。

 基線長は200mあればよいですね。

 巡航速度の場合、秒速に直すと200〜250m/s。 

 つまり1秒置きでシャッターを切れば十分な基線長が撮れるわけです。

 私の場合通常は1枚の写真を撮って、すぐ次のシャッターを押す感じで撮影しています。

 撮りたい対象をうまく画角の中央に置くようにして、水平、垂直の関係がなるべく変わらないように注意すればよろしいです。


 というわけで、先日撮った南アルプス北部の立体視空撮。

 場所はおおよそ次のカシミール3Dの鳥瞰図あたり。

画像



 どうです?

画像





 裸眼平行立体視ができない場合、左右の画像を入れ替えておいて、左目で右画像、右目で左画像を見る方法「交差立体視」もあります。

 寄り目で立体視するわけです。

 下の写真は、上で示した平行裸眼立体視用の南アルプス北部の写真を左右入れ替えたもの。

 これを裸眼平行立体視でみると、遠くのものが近く、近くのものが遠くに、裏返しの様に見えてしまいます。

 裸眼交差立体視でね↓。

画像




最後に。

 近くのもの、花とか、キノコとかの立体視も基本は同じ。対象までの距離に応じて、撮影位置を少しずらしてやればよいです。

 ただし、近くの被写体の場合、余計なものが写らないようにしないと煩雑になります。

 水平、垂直の関係も気をつけて。






※参考文献
 「展望の山旅」 藤本一美・田代博編著、実業之日本社
 「地図の風景 北海道編T」 そしえて文庫81 堀淳一・山口恵一郎・籠瀬良明 著、そしえて




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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
見るのは得意ですが、つくるのは難しかったです。
再度トライします。
Q造
2009/11/15 17:18
Q造さん、ども!
いろいろ試してくださいね。
azm
2009/11/15 20:03
はじめまして。
槍ヶ岳の立体視、面白かったです。
山の上で位置を変えて撮影するとは思いもよりませんでした。
trekker-k
2009/11/16 22:15
trekker-kさん、はじめまして。
Q造さんの紹介でブログ拝見しました。
私も真似してみましたが・・・(^^;

なかなか山の上で立体視に良いロケーションはないんですが、いろいろ試しています。
蝶ヶ岳は抜群のロケーションですね。
山以外にも、花、キノコも立体視しています。
今後ともよろしくお願い致します。
azm
2009/11/16 23:12

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