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zoom RSS 北アルプス 滝谷ドーム中央稜登攀 その4 滝谷登攀

<<   作成日時 : 2013/09/29 21:10   >>

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 ・・・・・承前。


 飛ぶ鳥も通わぬと言われた滝谷。

 いよいよ登攀である。

 まあ、なかでも初〜中級向きのルートではあるが、IVからV級で、小生には結構手強い...


 岩壁を登るのだが、それには稜線から登攀ルートの取り付きまで降りなくてはならない。


 こんな所を降りる。 一般ルートではない。

 6:40下降開始。

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 クライムダウン。

 ホールド、足場は浮石が多く、いちいち確かめないと怖い。

 良いホールドだと思って掴むとぐらりとすることがしばしばなんである。

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 光を浴びて明るく輝くドームが目の前に現れた。

 右手中央の影になっている部分あたりが最初の取り付きのテラスだろう。

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 7:00、岩小屋に到着。

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 オーバーハングした岩の下にテラスがあり、落石もなく安定している。

 ここで、ハーネス、ヘルメット、ギアを装着して本格的登攀モードになるのである。

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 3000mの岩棚なのでなにしろ景色が良い。

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 奥穂高岳から涸沢岳。

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 下を見れば、遥か下に吸い込まれそうだ。

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 薄雲がかかった太陽がこちらを伺うように見えた。

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 登攀準備完了。

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 7:20、更に下降。

 ここからは 一応念のためアンザイレン、ショートロープで確保されての下降となる。


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 しばらくクライムダウン。

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 更に傾斜が急になり、懸垂下降となる。

 懸垂下降支点。

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 懸垂下降開始。


 遥か下にドームのぴょこりとした影が落ちていた。

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 懸垂下降終了点。

 見上げるとドームの頭のギザギザが見える。

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 さあ、滝谷ドーム中央稜の取り付きだ。

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 画面中央の岩溝、チムニーを登るのだが・・・・

 何故か、ロープが一本垂れ下がっていた。

 残置ロープにしては様子が変。

 引っ張っても落ちてこない。どこかに引っかかり回収できなくなったようだが、シチュエーションが謎なんである。


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 ガイド、クライミングの師匠のKjyさんがリードでロープを伸ばす。

 リードの状況を追って、クライミングのルートを確認する。

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 岩壁の向こうには槍ヶ岳が屹立していた。

 眺望抜群の3000m。

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 第一ピッチ、最初は調子よく登れるが、次第に溝が狭くなる。

 背中を使ったり、なにやらでがむしゃらに登る。

 わけの分からない残置ロープが、リードの際の確保用のスリングやヌンチャクの回収の邪魔になったり。

 チムニーの最上部にチョックストーンがあり、これを回るようにしてなんとか一本目クリア。

 このピッチは結構長い。50mくらいらしい。



 第2ピッチ。

 約20m。 リッジからカンテ(岩の角)に出るルート。

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 ここは比較的快適なクライミングでクリア。

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 第2ピッチ上のテラスからの槍ヶ岳。

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 上を仰ぐと光輪が輝いていた。

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 第3ピッチは、ほぼノーハンドの岩場。

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 第4ピッチのリードの準備をするKjyさん。

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 第4ピッチのルート。約40m。

 このピッチはなかなかしょっぱかった。

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 最後のテラスに到達する手前に良いホールドがなく、短い残置スリングをA0で利用したが、なかなか上部テラスに手が届かない。

 そうこうするうちに、ラストの相方Kが足元まで登ってくる。


 左足のホールドが左側過ぎて体の硬い小生にはバランスを保つのが難しい。

 岩壁にシューズを当ててスメア(シューズと岩の摩擦)で登ろうとしたが滑った。

 危うい・・・

 少しずつ登り、なんとかテラスに手が届き、這々の体でマウントリングして第4ピッチ終了。




 第5ピッチ。約40m。

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 第4ピッチの最後で、腕の力をほぼ使い果たし・・・・・

 それでもなんとか順調に上がるが、このルートも最後が核心。

 上部にクラックがある。

 なんとかジャミングで決まらないかと思ったが、幅が微妙に広くジャミング(掌を溝に突っ込んで支点にする方法)が効かない。体重をかけるとずり落ちてくる。

 ジャミングは止めて、危ういバランスで左側のカンテに回りこんだら何とかなった。

 第5ピッチの終了点から真下。

 遥か下の滝谷の沢まで見渡せる。

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 相方Kは事も無げ?に順調に上がってきた。

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 第1ピッチ登攀開始8:20から第5ピッチ終了11:00少し前まで、約2時間半の登攀。

 標準が2時間から3時間なので、まあまあ順調に登れたのか・・な?


 終了点からギザギザのドームの頭へ。

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 ドームの頭のパノラマ。

 クリックしてね。

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 滝谷ドーム中央稜登攀記念、ドームの頭登頂記念。

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 さて、登山は登って終わりではない。

 ここから生きて戻らねばならない。

 登山のリスクの80%は下山にある。



 

 続く・・・・・・・






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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
このような垂直の岩場を登られたのですねー!
凄いとしか言いようがありません。
普通に尾根を歩くのとはまた違った魅力があるのでしょうね。
20年前に槍から前穂高岳を縦走したことがありましたが、滝谷はガスっていて何もみえませんでした。
足が竦みますね。
ブログ、ベランダ畑、ジャンダルムで検索して涸沢の紅葉を拝見しました。絵ハガキのように見事な紅葉ですね。真っ赤ですね!私が見たのはオレンジっぽい紅葉でした。やはりもう一度行かないと穂高を語れませんね。
ジャンダルムって近くでみると迫力ありますね。強そうな番兵にみえます。

滝谷ドーム中央稜登攀成功おめでとうございます。
この険しい山を写真を撮りながら登っているなんて信じられません。素晴らしい景色を見せて頂いて有難うございました。
haruchan
2013/10/01 22:34
haruchanさん>コメントありがとうございます。haruchanさんも天気の良い涸沢だったようですね。ブログ拝見しました。
http://white.ap.teacup.com/purumeria/438.html
電池切れは残念でしたね...
岩登りは初めて8年くらいになります。同じガイドさんに習いながら、時々アルパインに挑戦しています。今年は5月末に谷川岳一ノ倉沢、そしてこの滝谷とあこがれの大岩壁を2つ登りました。
登攀中にかさばるカメラは持てないので、iPhoneで撮っていました。胸のポケットにしまえるので重宝しています。
涸沢の紅葉はなかなかピークに出会うのは難しいですよね。去年の秋は、初冠雪と紅葉のピークが重なり思っても見なかったご褒美でした。
azm
2013/10/01 22:56

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