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zoom RSS 八ヶ岳美濃戸の放射能汚染について

<<   作成日時 : 2014/06/29 13:39   >>

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 5月の美濃戸希少植物観察会の際に、かねてより心配だったので、土壌のサンプルを採取し、放射能の測定をしてもらった。


 サンプルは5カ所で採取。

 測定は、随分前の美濃戸希少植物観察会で知己を得たTさん(のご主人)がボランティアで簡易測定をなさっているというので、お願いし、測定していただいた。


 サンプルは200g程度あればOKということであった。

 以前、自宅のベランダの植木の枯れ葉や土壌を検査機関に出したときには1サンプル5kg必要であった。

 この時はかなり細かい測定で、Cs134,137も識別できた。


 だが、5kgのサンプルを何カ所も取ることはできないし、そもそも本来土塊とは言え、持ち出すのは御法度かと・・・


 1カ所で200g程度なら、他の植物などを傷めないように表層を丁寧にそぐことができるだろう。


 1カ所目のサンプル@は美濃戸口で。

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 園芸用の筒型のシャベルで表土を掬い取った。落葉松の落ち葉も大分交じった。

 掬い取ったサンプルはチャック式のポリ袋に封入。

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 あとは植物の観察の傍ら、美濃戸南沢の登山道脇の4カ所で採取した。


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 サンプルの内容は以下のようなものとなった。


@:美濃戸口 土と落葉松の落ち葉の混合したもの(ほとんどが土)
A-1、A-2:美濃戸南沢登山道脇 ほとんどが唐松の落ち葉
B:美濃戸南沢登山道脇 土
C:美濃戸南沢登山道脇 谷底地形 土と落葉松の落ち葉の混合したもの(ほとんどが土)



 そして6/13にTさん(ご主人)から結果を送っていただいた。

画像

↑ クリックしてね。



 測定の方法等分からないところがあり、Tさんに教えていただいた。


Q1:
 測定機器、分析の仕組み等について詳しくお教え願えるとありがたいです。

A1:
 アロカのユニバーサルスケーラーに2インチのNaIシンチレーションデテクタを取り付けて測定しています。
 遮蔽は5p厚の鉛ブロックを二重にしています。
 Cs137およびCs134のエネルギースペクトルを取り、そのエネルギースペクトルが計測できるように諸条件を決定します。
 Cs137およびCs134の標準線源を測定して計数効率を導き出しています。


※アロカのユニバーサルスケーラー
 多分こんなの。
 詳細→http://www.hitachi-aloka.co.jp/products/data/radiation-005-TDC-521

画像






Q2:
 総Csをカリウム40から推定していると言うことでしょうか。

A2:
 K40の減算はやさしお(味の素)から100g当たりのカリウム量を導き、その中の天然に存在するK40を計算して測定結果から計数効率を導き出し、総ガンマ線の測定結果から減算します。




Q3:
 値的には小さくはないのでやはりフクイチでしょうか。

Q3:
 今回の測定値がフクイチ関連か、過去の大気中核実験等のものかの判断は難しいですね。
 Cs134が分かればとも思いますが、今回の測定ではそれは出来ないですね。


A3、4:
 今回の測定結果は福島原発の事故によるものです。
 過去の核実験による濃度は多くとも0.数Bq/kg程度でGe半導体検出器によらないと検出できないレベルです。

 条件を決めて計算すればCS137とCs134の値は分かります。
 (CS137とCs134が事故当時同量放出したとして)これはU235の核分裂収率からほぼ同量出ていることが分かっている。

 CS137とCs134減衰計算から2011/03/11から2014/06/11として3年3ヶ月が経ってるので、CS137は92.77%、Cs134は33.54%に減衰しています。

それぞれの1/2を足すと総Csは事故当時から63.16%に減衰していることになります。

 これらの条件により今回の測定結果から計算すると
 事故当時の量→現在の量 CS137 CS134

  土@ 35.1 55.6 → 25.8 9.3
  土A-1 54.9 86.9 → 40.3 14.6
  土A-2 34.7 55.0 → 25.5 9.2
  土B 13.3 21.1→ 9.8 3.5
  土C 15.1 24.0 → 11.1 4.0
   (単位:Bq/kg)




Q5:
 落葉松の落ち葉があると高い値の傾向がありそうです。
 植物が代謝の中で葉に集積していると言うことでしょうか。

A5:
 3/11当時は唐松に葉は付いていなかったので直接地面に降下したものと思われます。
 植物の代謝というよりも腐葉化した唐松の葉に沈着して中々移動しないのではないかと思われます。
 (地中深くの土を取って計れば、深さによってCsの値が違ってくるはずです)

※これについては、落葉松は毎年葉を落とし、春に新芽が出る。表層土壌に沈着したCsをその後取り込んで葉に集積したと言う経路もあるだろう。
 いずれせよいったん表層土壌に沈着した放射性核種はそうそう無くなるモノではない。
 もし無くなったように見えても、どこかに移動しているだけだ(もち、放射性崩壊による減少は除いての話)。

 
 以上の通り、八ヶ岳でブロックされていた様に見える山脈のすぐ西側でもCsの効果、沈着が見られている。

 軽井沢付近ではホットスポットと言われる領域があり、八ヶ岳の北側を放射性核種を含んだプリュームが移流拡散したと思われる。

 蓼科でもきのこなどに汚染があった。

 →蓼科山のきのこについては次を参照
 「蓼科山荘きのこ教室2012  山小屋の矜恃」
 http://azm.at.webry.info/201209/article_12.html



 高い峰の連なる八ヶ岳の直ぐ西側ならば、汚染の土合は低くあってくれとの希望的観測を持ていたが、想像以上に汚染されていたと言う感想だ。

 豊かな森をもつ八ヶ岳の西山麓も広範囲に一定のレベルの汚染があると考えるべきではないか。


 美濃戸周辺の山菜やきのこも摂取するのはリスクが高いと言わざるを得ない。

 涙が出るほど残念だ。



 1kgあたり100Bq以下だから、何ともないと言う人もいるかも知れない。

 本ブログで何回も取り上げているように、1kgあたり100Bqというのはあくまでも目安の基準値であり、これ以上高く(厳しく)すると、食品流通に影響が出るなど政治的な背景でエイヤと決めた節がある。

 なんせ1kgあたり100Bqって、低レベル放射性廃棄物の目安と同じなんだから。


 低線量内部被曝に関する影響については下の過去のブログ記事を参照して欲しい。
 「人間と環境への低レベル放射能の脅威 そして人の脅威」
 →http://azm.at.webry.info/201405/article_9.html




 フクイチの地下水汚染は想定よりも深いところまで達していると、東電自らが(今更ながら)先日公表した。

 凍土壁は金かけるだけの見せかけの対策にしか過ぎないだろう。

 結局、原発をしたいほうばかりが目立ち、根本的な対策はおざなりだ。

 そんな東電の電気しか使えないことにも腹が立つ。
 (極力、省電力にしてます)



 東電には関東以北の表土を全てはぎ取って持って行って貰いたい。

 そして、決して拡散するなと言いたい。



 大手マスコミの取り上げ方も、少なく、小さくなっていく昨今だが、何も終わっちゃいないんだぜ。








 

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