手作り万華鏡 -3ミラー、テーパード、テレイドスコープ-
さて、また万華鏡である。
前回2ミラー、テーパードのテレイドスコープを作成したが、今ひとつ思ったとおりの画像が見られなかった。ので、あらためて作り直した。
テーパー度(先細り具合)が少なかったこと、5角形にしたいので2ミラーにしたけれど今ひとつクリアな画像にならなかったこと、の反省を踏まえ以下の仕様にした。
・オーソドックスに3ミラー(正三角形)
・鏡の幅を覗き穴側を60mm、対物側を20mmと3:1
・映像に焦点が合いやすいように、長さを32cm(アクリルミラーの幅)
・鏡筒にはプリングルス(うすしお!)大と小を接続
・40mm径アクリル球をレンズに使用
■作り方
1)まずアクリルミラーを切断する。
仕様に合わせ、サインペンで線を引き、アクリルカッターで切断。アクリルカッターの使い方は少々コツが必要。アクリル板に深い切れ込みをいれて、十分深くなったところでパキッと割る。このとき、端の方は切れ込みが浅い場合があり、バリが残りやすい。バリがあると鏡を合わせる時うまくいかないので、丁寧に端のほうも深い溝が出来るようにカッターの歯を入れるべし。
2)鏡を合わせる
3ミラーなので、3枚の鏡を合わせる。裏返しにして、鏡と鏡の間を2mmくらいあけて、ビニールテープで仮止めする。このあと、鏡面のフィルムを取って、正三角形に鏡を合わせる。鏡は三つ巴になるように端を噛ませるようにする。
3)鏡を合わせたところ。
鏡がなるべくゆがまないように、ビニールテープでしっかり固定する。さらに、筒に入れるときのクッションになるように、スポンジテープを接着する。
4)レンズ部分
テーパードなので、手元のほうはかなり太くなる。なので、鏡筒にはプリングルスの筒を使うわけだが、対物側の筒径とアクリル球の大きさは当然合わないので、工夫がいる。
そこでトレぺの芯をを利用。片側に細かく切れ込みを入れてから内側に軽く折り込み、アクリル球が乗っかるようにして、周りをテープ(製本テープ)で止めた。
5)鏡筒
鏡筒は上記のように、例によってプリングルス(うすしお!)を利用。手元側の幅60mmの正三角形がちょうど良く収まるのだ。今回は長めに作るので、プリングルスの小を接続した。
覗き穴側には、OHP用紙を使ってカバーをしておく。
6)鏡とレンズを合体
正三角形に合わせた鏡に、先ほどの紙筒の先にアクリル球を付けたレンズ部分を載せ、周りにクッション代わりのスポンジテープを巻く。
7)鏡筒に鏡を入れる
プリングルス鏡筒に、鏡+レンズを合体させたものを入れる。スポンジが巻いてあるので、結構しっかり収まる。
8)完成
レンズ側の口に、やはりトレぺの芯を利用して、巻くようにふたをして、テープでしっかり固定する。丁寧にね。
これで完成。
■万華鏡画像
では、いくつか万華鏡の画像を。
周辺に行くに従って、オブジェクトが小さくなり、減光するので、半球状に見えるのが、テーパード・テレイドスコープの特徴である。
■万華鏡ムービー
動く映像で。2分43秒です。少々長いので、お暇があれば!
■夜空に浮かぶ・・・
”超生命ヴァイトン”(by エリック・F・ラッセル)をモチーフに....
この記事へのコメント
すげええーーー。最後の写真はとってもきれいですね。工作だけでなく、写真のほうも素晴らしいですね。ああ、うらやましい。。。
万華鏡工作は簡単ですよ。是非挑戦を。
最後の写真は、実は横浜の開港記念祭の花火がちょろっと写っているのですが・・・・分かるかなあ