剱岳 点の記  その2

 新田次郎原作、木村大作監督「剱岳 点の記」、今日6月20日から封切り。

 待ちに待った映画なので、さっそく観に行ってきました!。


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 昨年の夏に富山常願寺川へ行った際に、ラストシーンの撮影を遠目に見たことは前にこのブログの記事でアップしてますので、ご笑覧を。

http://azm.at.webry.info/200807/article_13.html


 木村大作監督はかつて「八甲田山死の彷徨」の撮影を行ったカメラマン。八甲田山もその映像のリアルさ、迫力は見事なものでした。


 「剱岳 点の記」も、期待を裏切らず、全て本物を撮るという監督のこだわりで素晴らしい映像が目の前に広がり、鳥肌が立つ思いをしたほど。良かった。


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 剱岳には2000年の秋に登っているので感慨もひとしお。


 剣御前小屋に泊まった日の夕方は、映画にあったような夕景にも恵まれたものです。


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 1、2カットだけのために9時間も歩いてのロケ、それも結局使われなかったり、嵐のシーンで大量の水を浴びたりの俳優陣もさぞ大変だったろうと思います。

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             ↑2000年、剣御前からの剱岳雄姿。



 剱岳は一般ルートがあるといっても、アクセスが長く、カニのタテバイやヨコバイなど、険しい鎖場がいくつもあり、結構大変。


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             ↑剣岳に向かう(2000年)・・・・



 山にこもっての長期撮影だけあって、俳優陣の髭がだんだんにもじゃもじゃしていきます。人が山に同化していく感じがよく出ていましたね。




 下は2000年に登った時の頂上からの眺め。別山や剱御前に囲まれた剣沢が眼下にグイーと広がっていました。

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 さて生田信が麻縄を命綱として果敢に南壁からアタックしようとして、滑落するところがありましたが、命綱になっていないのでハラハラドキドキ。案の定、滑落!おおっと、ちゃんと岩に絡めて命綱になってましたね・・・・、とこれが切れてまた落ちてしまう。

 ここのところはちとワイヤー・アクションぽかったですね。落ち方がふわーっとしていた。普通助からんでしょう、あの落ち方では。

 で、凄かったのが、すぐさま山口久右衛門が持っているトビ口で棒ズリ(グリセード)で滑り降りて駆けつけるところ。見事なグリセードでした。マタギの二人も熊撃ちの時に見せたグリセードもスゴッ!!


 生田信がけがを癒して、後から測量隊に合流し、宇治長次郎に息子からの手紙を渡す。その手紙を長次郎が読むところくらいから、なんか涙腺が緩んできたんだなー。


 登頂直前で、宇治長次郎が柴崎に先を譲ろうとして、長次郎さんの案内でないと登れない、みな仲間なんだ、というところもググッときてしまいました。


 しかし、宇治長次郎役の六平太(by風林火山『功名が辻』)、じゃなく香川照之さんは、抑えた演技で、いい味出していました。いい俳優さんです。





 映画の中で浅野忠信演じる柴崎芳太郎がつぶやく、”自分はこの自然にくらべ何とちっぽけで儚いものだと思います”というようなセリフがありましたが、広大で険しく、気高くそびえる剱岳が主人公とも言えるでしょう。



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この記事へのコメント

Q造
2009年06月21日 20:23
私も今日観て来ました。朝1でしたが大混雑で、同世代の夫婦がほとんどでした。最前列の端で最悪でしたが、なかなかいい映画でした。実際に剣岳に登った人なら感動はまた違うだろうと感じました。
私は経験ありませんが、国土地理院に依頼し、4等三角点の設置に関わったことがありますので特別の思いで見ていました。
2009年06月21日 21:05
どもQ造さん。
私は2,3日前にインターネットでe席予約っていうやつをしていたので、かなり良い席でみることができました。
以前登った時は剣沢からの一般ルートでカニのタテバイから登りましたが、長次郎谷から登ってみたくなりました。怖そうですけど。
剱岳自体、一般ルートといっても、見る者近づく者に畏怖を抱かせる、ひとを簡単には寄せ付けないといった雰囲気があります。死の山、針の山といわれていたのも納得できるというものです。
順撮りで俳優が合成なしでその場でに立つ事で、下手な演出よりも現実感がありましたね。山岳会の一人が膝の故障で下山を余儀なくされるエピソードも撮影秘話としてもドラマチックですね。
そうですか、4等三角点の設置に関わったのですか。興味深いです。
門前トラビス
2009年06月23日 00:47
残念ながら映画はまだ観ていませんが、香川照之さんが出演してという理由だけで、絶対行かねば!と思っちゃいます。
測量というテーマも理系心をくすぐりますし、山好きの方が見るときっと私などより、遥かに感動ポイントがあるのでしょうねえ。。。
2009年06月24日 00:45
ども、門前トラビスさん!
香川照之さんはほんとに味がある俳優さんですね。ハマキメンコさんの七光とは全く関係なく、よいです。
本文で六平太(by風林火山)と書きましたがby『功名が辻』(NHK大河)の誤りでした。直しとこっと。六平太も良かったなぁ。
点の記、山好きでなくとも、その自然の風景の素晴らしさ、ちっぽけな人間のひたむきさ、測量の緻密さ、マタギのテクニック、などなど、感動ポイントいっぱいです。
うはら皮膚科
2009年07月06日 20:12
この記事に誘われて、昨日見てきました。大きなスクリーンに映る山々の映像がすばらしかった。涙腺がゆるみました。
2009年07月07日 00:02
うはら皮膚科さん、ども!
ホントに山々の映像には鳥肌が立つ感じでしたよね。
この土日、白馬岳に行ってました。山頂付近はガスでしたが、花の名山を楽しみました。

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